mellowbrain’s blog

カウンセリングに通っています。ここには頭の中の整理を落としています。

あたしが生き続ける先には

15才の夏、暗い暗いひんやりとした海の底のような闇の中で安心して息をしていた。

ある6月の暑い日、そこから無理矢理引きずり出されたあたしは、その時目に映る全てが、あまりにもまぶしくて儚くて強かで、ありとあらゆる光と音があたしの体中の細胞を焼き払った気がした。

狂っているのはあたしじゃない、この世の中の方なんだと確信した。

そしてあたしは理解したんだ。あたしは妹に生まれた。女に生まれた。この家庭の次女に生まれた。それはもう、今更泣いたって悔やんだって、どうしようもないことなんだって。

そして復讐することを決意した。立派になって、お姉ちゃんや、おばあちゃんや、父や母や、弟や、うちの血筋の呪縛から逃れて、見返してやるんだって、心の底から思った。そのために、今は生きてやる、死なないで生きてやるって。




あの時の殺伐とした、でもおぞましいくらいに生の威力に溢れてた、あの感じをわすれちゃいけない。