mellowbrain’s blog

カウンセリングに通っています。ここには頭の中の整理を落としています。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけないが良すぎる

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上 (単行本コミックス)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上 (単行本コミックス)

今日所用で阿佐ヶ谷に行って、その帰りにブクオフ寄って浦安鉄筋家族を3冊買って出ようとしたとき棚から気配を感じてそっちを見たらこれがあった。漫画版。ちょっと立ち読み。
なにこのやるせない感。挫折感。そして少女。どうしたってシンパシーを感じてしまう。なんでこんなに地方のじめじめした閉塞感が分かるんだこの人は、と思ってプロフ見たら島根出身だった。なるほど・・・。明日文庫版買いに行こう。
県で唯一栄えてる街に出た帰りに市電でとぼとぼ帰ってくる夕方のどうしようもないざわざわした感じと似てる。家に帰っても会話ないし、かといって行くところなんかなく、周りの大人は過労とヒスと病気だらけで、所詮逃げ出せない、みたいな、ぼんやりした孤独感。生き続けるためには何か睨みつけることが必要で、静寂にイライラしてた。10才そこらでも、人は十分にそういうことを感じている。ぜんぜん子どもなんかじゃない。その感覚を表現するのが群を抜いて長けてる、桜庭一樹
だから今でも地域臭のたちこめる住宅地は苦手。ひとりで散歩なんかしたら懐かしいさみしさに侵食されてしまう。