mellowbrain’s blog

カウンセリングに通っています。ここには頭の中の整理を落としています。

ゲームやってる横で借りて読んだ本

旅人の木 (集英社文庫)

旅人の木 (集英社文庫)

音楽が肉体的倒錯の中に自分を探すものなら、小説は精神的苦痛の中に自己を見つめようとするものかもしれない。(あとがきより)

辻さんはトランスした時の世界の異様な美しさを知っているんだと思う。
自分は世界に存在していないんじゃないかというあの乖離感と、自分は今ここで血を環らして生きているという激しい生の実感を同時に感じる。そこに矛盾は一つもない。