オール・チャイコフスキー・プログラム
お姉ちゃんがエキストラで乗りました。遠くから見たら年配の団員さんが結構多くいる中で、まるで子供でした。学生って若いんだな。
サントリーホールってやっぱりすごいや、席が1-19-35だったんだけど人の頭に遮られることが全くなかった。
プログラム
耳をつんざくような爆音ではないのに、確実に心を引き裂いていく。
霧が晴れて舞台に光景が広がる。天国が地上に浮かび上がる。その一瞬だけは、みんなが美しい理想を見ている。
ああ、イデアだ、と思った。
甘美、儚さ、悲哀、慟哭、嵐、静謐、光、喜びへの回帰、高揚感
こんなに見えているのに、音は触ることができないなんて
このままここで、体も脳みそもぜんぶ溶けてなくなってしまえればいいのに。
死にたいとか逃げたいとかじゃない
わたしはただそちら側にいきたいと願っているだけなんです。
どうして身体はこんなに重たいんだろう。わたしは早く粒子になりたい。
ずっと目の奥が辛いのを我慢していた。フィナーレ、「人々の幸福を喜びなさい」
美を知っている方々、あなた方の努力で、わたしたちにイデアを見せて下さってありがとうございます。本当にありがとう。わたしまだ生きる。