Sweet home

お姉ちゃんにやっとぜんぶ話した。
分かってくれた。
でも大変なことになった。
分かりあうって難しいよ、想像がつくだけ痛みが伝わるよ。
誰も悪くない。
あたしが起きれないのはお姉ちゃんのせいじゃない。
でもお姉ちゃんが居るからあたしはこんな風にあたしな訳で、羨んでる気持ちは少なからずというかもう黒々と渦巻いているのは消せない訳で。
けどあたしはお姉ちゃんがそうやって頑張ってる姿が何より誇らしくて、うれしくて、支えになりたいと思っていて。
それなのに自分はって勝手に比べていじけて、あたしだってちゃんと生きてるよって実感したくて目いっぱい背伸びして、大人のふりして、
でもつめが甘くて嘘は剥がれて、駄目がどんどん露呈していく。

そういうあたしの無見地獄ループの発端が自分だってお姉ちゃんは思っていること。
そうじゃないんだよ。あなたは何も悪くないんだよ。
頑張ってる人が悪いはずはないんだ。
ならなんで起きれないのって、そんなのあたしが頭をリセットすればいい話じゃない、明らかに。

けどそれが今できないのはなんでなのって聞くの。
そんなの他人なら何とも思わないかもしれないけど、家族だからあたしのせいなのかなって考えちゃうじゃん、って。

二人して何言ってんだろうね。
机の上の花がしんなりうなだれて話を聞いてた。
どうしたらいいんだろ。