mellowbrain’s blog

カウンセリングに通っています。ここには頭の中の整理を落としています。

甘い苦痛に輝いて。

Sさんと会った。
ご飯食べて飲んでたら終電逃していて、朝まで家で喋ってた。
5時半の駅でばいばいして、ああもうこんな時間なんだと思って、なのに服に付いたCASTERの匂いや手の感触が後から効いてきて、困惑しながら電車に揺られていた。
彼の生い立ちを聞いていたら、雰囲気の理由がなんとなくわかった。
彼の両親は、どちらも耳が聞こえない。
だけど、五体満足でないということと親としての義務を果たせないということは全く別で、立派に兄弟を育てた。
それを知っているせいか、彼は人に対して偏見がない。
偏見がないというのは、同情も憐れみもないということ。
考えていないわけじゃない。
寧ろよく考えて、いろんなことを言われて、それでも事実は受け止めるだけ。それは一番前向きなことだと思う。
吃音のことをあまりに自然に話してしまった。
こないだ会ったときもほんとは話せなかったの?というからそうだよといったら、全然気が付かなかったと言ってくれた。
気を遣ってくれてるんだろうけど、それでも嬉しかった。




命が輪廻転生しないとしたら。
良い事をしたから天国に行けるとか、悪い事をしたから地獄に落ちるとか、そういうことも一切ない。死後の世界は存在しないことになるから。
今ここで死ねば、わたしという人間はもう一生生きることはない。ここでぷつんと琴切れておしまい。生まれ変わることはない。だって、ずっと昔の人口と今の人口を考えたら、みんながこの世に帰ってこれるなんて辻褄が合わないでしょう?死んだら、わたしの脳味噌や肉塊が停止して腐っていくだけ。
だから、今しかないんだ。自分がいるのは今しかない。次の命の保証はない。
それでも死ぬ方を選ぶ人はいる。それは本人にしか見えないものがあるから、否定することはしないけど、せめて生きている間は悔いなく楽しみたいんだ、ということ。
いろんな考え方を教えてくれる。