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- 作者: 竹内整一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 新書
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卑近が大事だということは、「天」という考え方においても同じである。天というと、人はただ空を見上げて、青々としたものだけが天だと思っているが、天は地を包み、地は天の中にあるものなのだからして、つまり地上もすべて天なのだ。左右前後、すべて天であり、人はそれに囲まれて存在しているのだ。その天を、どうして高く、遠いところにのみ求める必要があろうか。
人間は自己の不存在即ち死滅を状態のオリジナルなものと考えることによって、今ある生を限りなく貴重に意識したり、またその宇宙における存在の小ささやはかなさを考えることによって、名誉や汚辱や不幸を取るに足りぬものと考えて安定を取る。・・・・・・・・我々は神の代わりに無を考えることによって、安定しているのである。考える力がないのではない。考える必要を感じないでバランスを保っているのに過ぎない。無の絶対は神の絶対と同じように強いものである。(『近代日本人の発想の諸形式』)
花びらは散る。花は散らない。
ちょっと前に読んでからバイブル化。借りパクは法外行為なのでちゃんと返します。再読決定あわよくば購買案。
てか本を読ましてくださいいいいいやああああああああああ!死んじゃう!スルメになっちゃうよう!キンダンショウジョー!禁断少女!