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モザイク (幻冬舎文庫)

「人間ってのは、特異点なんだよ。この意識、俺って意識の誕生は遡ればこの宇宙の誕生まで戻れるんだ。この個体に向かって過去も現在も未来も集約してる特異点なんだよ。俺、そのことわかっちゃったんだ。・・・・・・・ああ、ちくしょう。早すぎて言葉が追いつかねえ。言葉じゃダメなんだ。何しゃべってんだかわかんなくなっちまった。速すぎるんだよ」

私は永遠の連鎖、繰り返されるモザイクのひとつ。
「コンセント」、「アンテナ」、「モザイク」三部作読んじった。渾沌は渾沌で決して終わらないけど、閉じれば何だって見えるし何をしたって調和できる。そうだった。