恐怖の話
怖い音楽が好きです。
こんなものを買おうとしていたほどです。
- アーティスト: オムニバス(クラシック),トーマス(メアリー),リーゲル(ケネス),ゲルネ(マティアス),ショルティ(サー・ゲオルグ),アンセルメ(エルネスト),デュトワ(シャルル),ドホナーニ(クリストフ・フォン),ブーレーズ(ピエール),マウチェリー(ジョン),アシュケナージ(ウラディーミル)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/07/23
- メディア: CD
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「葬列/椎名林檎」を夜中に息を止めて聴いたり*1、「朔/Dir en grey」のPV見て高揚したりは殆ど15,6の頃の趣味みたいなもので。
「幻想交響曲/ベルリオーズ」の断頭台のところなんかぎゃあああと思いながら反面やったわとか思って。狂気の沙汰だもの。
あのワルプルギスの夜の夢のあと結局彼は夢から目覚めたのか?夢の終わりで終ってるんだっけ? あれは病的な感受性の音楽家が恋の絶望からアヘン自殺未遂したときに見た夢で、完全に自分の中だけで巻き起こってる闇を覗いているのであって。
ああいう恐怖には共感する。自分の中の猟奇や狂気を具現化してくれている気がする。
結局傷をえぐっているだけなのかもしれない。だから気持ちいいんだろう。怖さを見て、戦っている気持ちになれるから。
でも最近別な怖さを見た。
「乗車権/BUMP OF CHICKEN」。
こわい。
見てしまった。
うあ。
バトロワみたいだと思った。
2年前の6月に見てから未だに離れない夢を見てしまったあのときの感じがする。あれから妙な趣味を覚えたんだけど、今考えたらどうなのか。いや自分のことだから理解はできるんだけど。
怖さで傷をえぐるのは簡単だけど、そんな痛みよりもただ光景を見てしまうだけの方がずっとこわい。殆ど恐怖に近い。
*1:暗い中であのオルガンと冷酷無慈悲なカットの戦慄はたまらない。しゃりんしゃりん響く錫杖の音