たとえば休日にどこへ行こうと誰と会おうと、平日に帰るのがさみしいからって仕事中毒になろうと、環境が変わってどんな人の間で仕事して息して寝て食べて怒って笑ってしょうもない冗談言って過ごそうと、結局いくつになっても何も変わらないのはいつも強烈な孤独の中に取り残されてることで、こういうときは人なんだと、人を頼れば頼るほど増していく行き場の無さや遣る瀬無さによって増幅される孤独がわたしの脳味噌を爆破して、散り散りになった脳味噌の中にそれでも残ったものをきらめかせる。それまでの押し潰されそうな不安と無為感を一つ残らず拭い去って限りない安心感と全能感にたどり着かせる。不安がいつもわたしにまとわりついて離れないのは余計なものを捨て去らせて最後に残ったそれを余すことなく愛させるためなんだと思わざるを得ないくらい直感的に全幅の信頼を置けるもの、それは哲学。結局最後に残るそれが本当に好きなもので、必要で、他人に強要されなくても自分から手を伸ばす趣味。わたしまだちゃんと哲学が好きで良かった。哲学を好きと言える体力が残っていて良かった。