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電車おりて、音楽ききながら、遅くまでやってる本屋に寄って清涼院流水の続編を探す。ない。ガーン。べつの本をポイポイと買う。そのまま駅前の24hスーパーいって水と野菜と牛乳買う。本+水+牛乳=重!夜道をあるいて帰る。とぼとぼ。24時20分過ぎ。あたりは非常に静か。満月がみえる。よいですね。なんか音楽聴いてて、なんだっけ、寺曲集めたCDみたいなやつかな。ピシュピシュドツドツいってた。電車から降りた人が3人前を歩いてた。遠くにスーツの男の人と、ちょっと遠くに電話しながら歩いてる女の人と、ちょっと前に白Tシャツの男の人。電話の女の人、相手彼氏かなー、いいね。てか水と牛乳おも!もー人追い越してがんばって早く帰ろ。あメールきた、なに?……って開けて読んでたら、とつぜん、
とつぜん、後ろから抱きつかれた。

ポカンとしてた。路上できつく抱擁を交わす(しかも後ろから)なんていう行為があまりにフランクすぎて最初に友達に会った?って思った。
で右に振り返ったら肩のとこに知らない男の人の顔がのっててね、こっち見てんの。目が合う。二重の細い目。さっき追い越した人。
あまりに唐突すぎて頭がついてかねーの。最初「はい?あ、すいません」つったもん。なんでこっちがすいませんなんだよ。
耳ん中で音楽なってるし、ケータイ開いて返信しかえしてる途中だし、荷物重くて両手塞がってるし、ちょっと君は待って…とりあえず何から片付けよう?ってかんじで、
とりあえずケータイ閉じて耳からイヤホン外したら周りがすっごい静かで、突如事態を理解した
なにこれ?なんか捕まってない自分?
腕強い腕強いこっちめっちゃみてるめっちゃみてる
別に胸とか触ってないんだけど力が強いのと至近距離に引く
「あのすいません、離してもらえます?」
「……」(なんか言ってたんだけど思い出せない)
「いやあの困るんですけど」
「家もうすぐそこなんですけど。人いるんですけど」(ほんとはいないので虚勢)
「大きな声出しますよ」
「大きな声出していいですか?」(今考えたらうけるセリフ)
あ、ってかんじで周りを見渡す男

静 寂w
笑えないんだけど笑えるくらい町が眠っとる
さっきまで女の人とか歩いてたのにもうひとっこひとりいなくなってるし
ニターってかんじで再びこっちを見る男
まじ顔至近距離
ちからつよっ
あれ?
やばいっぽくない?

あーまじでこれやばい感じかもな、死ぬかもなと悟った
いやいや住宅の人起こす音量で叫んだるわ!とおもって
「ほんと大きな声出しますよ、いいですか」
「まじで」
「ねえまじでやめて」
つーかまじ人きそうにない
これ本気出されたらどのくらい抵抗できるかな
引きずられたらとりあえず鞄で殴って走るとしてもすぐそこのコンビニまででも150mはある…足じゃたぶんそこまでにまた捕まるからそのときがやばいな、チャンスは一回か
死ぬのかなー
とか1秒くらいでばーっと考えた
これで離さなかったらまじでやる、とおもって
「もーまじで大声だすから、いい?」
「離して」


つったらパッ!と、腕離して後ろに足早に歩いてった
とりあえずはよかった

けど痴漢も何でも気持ち的にこっからがこわい
また追っかけてこないかとか、そのときの方がやばそうじゃん
でも走って逃げたらそれも挑発しそうでまずいかなとか
わたしの家の場所完全に割れるなーそれが一番こわい とか
このときは結局、あまりに突然のことでびっくりしすぎてたから逆にすげーふつーに歩いて帰ってしまった
家近づいてきてからやっと振り返れるようになって、そしたら怖くなって通り掛かった車がさっきの人じゃないか怯えてうあうあうあーー怖いよーーーっていいながら共同玄関あけてしめて部屋とびこんで鍵とロックかけた。



わー生きてる偶然に感謝
200%の「大きな声出しますよ」て使う日があるんだね
時間にしたら2、3分
静寂の二人の間ですごい攻防があった
びっくりしすぎて冷静だったけど今考えたらふつーにこわい
てか一番大きい道なのにここ通れなくなってどうすんだあぎゃー





つーかキモ!