官能

終わってしまった世界を、官能で包むこと。
っていつか言ったのは、菊地成孔だったっけ。

あたしはこのしみったれたぼろ雑巾のようなあたしの生活ですら、官能に満ち溢れていると思うときがあるんだよ。
このまばたきも、この一呼吸も、この一拍の脈すら、尊くて、本当は有り得ない、有り難いもので。
光も匂いも音も。
目に映る全てが、息を止めたようにくっきりと見えて。



そうか。春がきたんだ。