卒業前夜

あと14時間もしたら私は高校を卒業します。
何だろう。私は今何を考えているんだろう。わからない。あんまり卒業それ自体を感慨深くひしと感じている訳じゃない。一つの節目なのにそれで良いのかと言えばどうなのかわかんないけど、でも主観的にはこれでよかったなあと思う。きちんとこの卒業と向き合っていれば、不安で不安でどうなるかわからないから。
今あるこの慕情も、人恋しさが形を変えてるだけのことかもしれない。多分そうだよねきっと。だけど別にそれで構わないや。
何か、さっきまで大丈夫だったのに今こう思った瞬間、急に私は胸を鷲掴まれて苦しくて動けなくなったのだけど、皆皆さみしいんだよね。何がどうなったってさみしいことは消せないんだよね。逃げれないんだよね。それで恋したい愛したい人に触れたい。そうなっちゃうのを止めれないことは理解できる。
でも私は何より、ただ傷を舐めてほしくてただ甘えたくていい子いい子してくれる人が欲しくて、辛くて辛くて縋り付くような、ああいう種の人々から間違って愛をつぶやかれる、何よりそのことから卒業したい。そんな非現実、逃避が生んだ妄想、勘違いの母性愛欲求で、私に恋愛なんて重ねてほしくなかった。そんなのさみしい。確かに私もあの人も皆、人恋しくてたまらないんだ、それは事実だ、けど、脳に喰われて上気した顔で、言葉なんて囁いてほしくなかった。どいつもこいつも臆病で、いつも手紙。愚の骨頂。手紙なんて。言葉なんて。