mellowbrain’s blog

カウンセリングに通っています。ここには頭の中の整理を落としています。

今更な人をレビュしてみる・倉橋ヨエコ

東京ピアノ

東京ピアノ

ただいま

ただいま

色々

色々


恨み節で有名な倉橋ヨエコ。最初にヨエコたんに出会ったのは中学生のときのANN LF+Rで衝撃曲「人間辞めても」が紹介されてその頃まだ結婚してなかった吉田尚記が「だいろっかーん!!(∀)゚゚」て言ったあの日で、その何十秒かを録音してたMDを何百回も聴いて耳コピしたりして、それから何年かたって歌を忘れていたある日に田舎のCDショップで名前を見つけてラジオ聴いてた日のことを思い出して、あの時の声の人はこの人だったんだって、一撃の光に打たれたようにして立ち竦んだ思い出。
ヨエコたんの作る歌はいつも最後に♪がついてる。どんなにおぞましい恨みにも最後に♪がついてて、それが逆に恨み地獄から抜け出せない切実さを匂わせているような気がして、わたしだけじゃないって元気をくれる。よえこたんもっと評価されるべき。
誰かに盗られるくらいならあなたを食べてもいいですかー♪*1とか、太陽にも嫌われちゃった♪*2とか、わたしなど裂けてもいいの♪*3とか、ひっとりーがすっきだーなんーてーほんとはー嘘なのー♪*4とか、愛し方など教わらなかった♪慈しむってどんな気持ちー*5とか、ひがみを挙げればきりがない。さすがザ・恨み★ヨエコたん。
彼女の言うことは本質的に惨めさ、恨み、独占欲、のような泥沼感情と、自己犠牲的寛容や、平穏な日常の描写のような温かいものに二分できると思う。そしてそのどちらもがどろどろとしてる。いい意味で。どうせだれもわたしなんか見てないもん♪て。泣き言ゆっても何にも変わんないのわかってるから、どんな惨めさもなんだか笑えてしまう。泣こうが叫ぼうがどうせ明日もまたおんなじ〜☆やっぱり毎日悲しいもーん☆みたいな、明るい諦念みたいなものがそこにいてくれる。
でも優しさの塊みたいな、晴れの公園みたいな、ただ透き通って光の筋が見えるような歌もたくさん歌ってらっしゃる。すてき。うつくしい。
もう四畳半の部屋に押し込めたグランドピアノの下に布団を敷いて寝てないんかな。



損と嘘は、あれはわたしの中で勝手に某139さんのキャラソンです。損してもあたししあわっせー♪しあわっせー♪しあわっせー♪

*1:いただきます

*2:不安のお山

*3:

*4:はないちもんめ

*5:薬箱