mellowbrain’s blog

カウンセリングに通っています。ここには頭の中の整理を落としています。

椎名林檎拾周年記念祭



参戦してきました。椎名林檎(生)林檎博`08/11/29

実は初めて生で見たの。
レポすっとばして早速心境なんかで申し訳ないんですけど、どうせ申し訳ないようなレポしか書けないだろうので、以下所感。


なんつうかさ、一度自分の中に取り込んだ人はもうその時の思い出のままであってほしいと思ってしまうじゃん。そんなの勝手なエゴなんだけど。
それであまりに思いすぎた人は生で見るのはこわい。何かが壊れそうで。


ずっと神様だと思ってた彼女はちゃんと人の娘で人のお母さんで、しっかり生きてた。なんかそれに驚いた。
なんかもう危うくないんだよ、個人名義の頃の曲歌っても、当たり前だけどあの頃とはもう違うんだよ。
「林檎の筋」という映像で、ジャケ写で98年のデビューから今までの軌跡を追って、なんだか出で立ちの変化、とかを改めて目の当たりにした。
鮮烈って言われる本能のナースコスとかギブスの白目とか罪と罰でぶった切ったからし色のベンツとか、そういうことをやっていた挑発的なプロモーションは良い意味でもうやらないんだと思う。そういうことを最近ずっと感じている。だから、もう危うくないんじゃないかな。だって、勝手な思い込みかも知れないけどライブ中すっごい元気でやさしくてさ、演出のひとつひとつに丸さを感じるんだもん。世の中睨まないでもよくなったんじゃないかと思う。昔の発言には、憎しみや諦念のようなものが宿ってた。でももう今は、なんだかすっきりしたように見える。

それがさみしいとかじゃなくて、さみしいと思えば懐古厨になればいいのであって、色んな軌跡追って今も活動していてくれることが嬉しい。だって同じ時代に生まれることができた醍醐味はここにあるのだし。素晴らしいね。生きてるって変わってくってことなんだね。痛くって涙出ちゃうわ。もう。
最後「また近々お会いしましょう」なんて言ってたよ。やさしすぎる。そんな風に思いました。


◆SET LIST


01 ハツコイ娼女
02 シドと白昼夢
03 ここでキスして。
04 本能
05 ギャンブル


※林檎の筋:十周年の軌跡(デビューからの流れを映像で振り返る)
BGM 宗教
   (斎藤ネコのオーケストラによるインスト)  


06 ギブス
07 闇に降る雨
08 すべりだい
09 浴室
10 錯乱
11 罪と罰
12 歌舞伎町の女王
13 ブラックアウト


※林檎の芯:林檎の生い立ち(息子のナレーション)
 BGM やっつけ仕事
   (斎藤ネコさんのオーケストラによるインスト)


14 STEM(英詞、キャシャーンサントラに入ってるやつ)
15 この世の限り (+椎名純平)
16 オニオンソング (+椎名純平)
17 夢のあと
18 積木遊び
19 御祭騒ぎ
20 カリソメ乙女


EN1 正しい街
EN2 幸福論 -悦楽編-


EN3 みかんの皮
EN4 新曲
EN5 丸の内サディスティック(エンドロール)


こっから個人的に思い出なのをつらつら書くだけのマイメモリーバッカゲインなので暇な人だけ見たらいいと思います


  • 1曲目、一瞬にして悦楽がわたしに襲い掛かってきた

オーケストラピットの中だけがぼんやり青白く光ってて、
ステージの真っ暗に光が差し込んだらそこに
鹿の角をかぶった林檎さんがいました。
鹿の角
正確に言うと鹿の角のようなものに糸を張り巡らして蜘蛛の巣に絡め捕られたようなアーティステックな頭部
謎!
「あなたの名前を知りたい」
「神秘は識らない 己が奇跡だとは」
うん、神秘なかぶり物ですと思った

  • 本能

なんか普段は普通のテンションで聴きすぎだったけど、改めていい曲だと再確認。
めっちゃのれる

  • すべりだい

コアにすべりだいとかあおぞら辺りやってほしい・・・て思ってたらやってくれた!
サビでねアリーナが真っピンクの光にうずもれるのがね、もういかにも若くて甘いすべりだいのイメージそのままだった。きゅんきゅん。
「あなたが八度七分の声を使うときは 必ずあたしに後ろめたいことがあるとき」

  • 浴室

これはす ご か っ た ・・・・

アリーナ中央上にモニターがあって映像が出るのです。
まず、ステージにはなぜかまな板があり、
林檎さんはなぜか包丁を持っており、
曲を知っていればすぐにわかるのだけど、「言ったでしょ『俺を殺して』」の切り返しの部分、あそこの16拍で、
林檎が林檎を切りました
まな板の上の真っ赤な林檎を。
しかも曲に合わせてだからそれはもうものすごいスピードで、しかも手早く美しく見事に
あ然でした。笑いました。
そのあとも包丁持って美しくポージングなどしてらして、わたしあんなに包丁似合う人にあったのはじめて。


まだまだあるので続きます。




後日より 続き。

  • 錯乱

英語詞を歌い、ステージ両サイドのモニターに和訳詞。
なんかわかんないけど「泪忘れたか侘助や 笑う姿は醜く拝みたくもない 交えば錯えようが温度は乱されまい」などを見ていたら一瞬悦感に突き刺された。
「What am i crazy for?」(お前は誰?)

  • 林檎の芯

なんと!いいのかこれ!
林檎さんのご子息、7歳になる息子さんのたどたどしいなれーしょんによる林檎さんの生い立ちプレビュー。
林檎さん=母 林檎さんのお母さん=祖母と呼びます。かわええ・・・!
でもあのこ、絶対世に出てくる雰囲気を感じたわよ。あのたどたどしさは明らかに演技だったし、あとの方しっかり喋れるようになっていく演出といいそれをあの歳でこなせる才能が。恐ろしすぎる。

  • STEM

この大曲を生で聴ける日がくるなんて。これエンリピしながらトイレで死んでいた15才の夏が偲ばれます。

  • この世の限り

お兄さん登場。
和訳を出してくれるんだけど、涙で前が見えなかった
「この世の限りを見たら?
泪が出るかも知れない
最後はどんなレコードをかけようか
選びきれないね


じゃあたくさん造り出そう
果てて懐かしく出逢えれば素晴らしい
こわいこと 何もないよ」


これの後が「夢のあと」で、もうひどいことに

  • 積木遊び

アリーナ全員で積木ダンスやった!さすがだわ!某ジャクソン夫人!

  • 御祭騒ぎ

お祭りの踊り連みたいな女の人たちがすごい人数ぞろぞろ出てきてシュールなダンスしてた!
「こよなく愉しいよ 今日は何だかちがうの」
林檎さん花道まで歩いてきてくれた

  • カリソメ乙女

サビありえないくらい激しく踊ってたよ!驚いた!あんな折れそうなピンヒールで!
最後はステージ中央奥が開いて、その前のひな壇に乗り「♪冗談よ 然様なら」で背中から後ろに倒れこんで消える演出で曲が終わり、暗転。

  • 正しい街

アンコール1幕目にこれって、Electric Moleが一瞬にしてフラッシュバック。福岡の街の航空映像が勝手に頭の中で流れます。狂おしいよ。
「可愛い人なら捨てる程いるなんて云うくせに どうして未だに君の横には誰一人居ないのかな」

  • みかんの皮

アンコール2幕目、「息子が7歳になったのですが、私がそのころに作って歌っていたという歌を、家族からまた聴きして思い出してみたので、滅多にこんなこと出来る機会ないのでやらせていただきたいと思います」
昭和みんなの唄ばりに下世話な音が
♪ずんちゃずんちゃずんちゃずんちゃ
みっかんーのかーわ
みっかんーのかーわ・・・

みかんを食べたら人の顔に向かってみかんの皮をなげつけろーーーみっかんーのかーわ♪
ていう歌でした。これよくインタビュで言ってたよね。音付き聴けるなんて思わなかったわ。
♪みっれどっらどーど みたいな感じ

  • 新曲

ネトで見るとどうやら墓標とか土俵とか聞こえたみたいですがどうやら「余興」のようです。
最後の歌詞、「なまものだからー♪」に聴こえたんだけどそれがそれであのときはなんとなく嵌ってて、ライブだぁ・・・と思いながら聴いてた。


2時間ほどが20分くらいに感じて、え、もう終わっちゃうの!?って感じでした。
はやくまた会いたい。
がんばって生きなきゃと思わせてくれてありがとうございました。


愛はなまものだからー!