19才感じていること

わたしは長いことずっと、自分の頭の中が世界の真ん中で、わたしがわたしの主人公なんだと思っていた。
でも最近、人と接すれば接するほど、それは違っていて、わたしは別の誰かの人生に断片的に出てくる登場人物なんだという感覚がしている。

誰かの、例えばAちゃんやSさんや地元の友人や、バイト先で一瞬交わる名前も知らないお客さんのような、目の前に現れてわたしの時間を経験に塗りつぶしていく人たちの人生に、一日たった数時間登場するために、わたしは今まで生きてきて、命をとぎらせないように毎日寝て食べて、家に住んで登場の時間まで待機している。ような気がする。


喋っている相手が見ているわたしの映像ばかりが見える。
駅で手を振って去っていくわたし。その後わたしがどこかの家に帰って一人で過ごす時間はこの世の中に存在しないも同然。それは誰かの人生に登場していないわたしなのであって、誰にも見られていないわたしは存在していないのと同じ。なんだと思っている。
家に入ったら、玄関のドアの向こうにさっき歩いてきた町が今存在しているか不確かのと同じように。

人に触れて好きになるほど、自分が薄くなって、透けて、見えなくなってく。
わたしの時間がどうあるかに価値はなく、相手の時間を一緒に共有させてもらっている時にわたしは存在している。


そんな気持ち。何これは、若いってことなのだろうか。