いつまでも西日じゃない

机周りをダンボールに詰め替える一掃作業中に出てきた幼少期の手紙の束。小学校つったらもう太古の昔に封印した時代なんだけどまあもう時効警察だろう。と思って漁ってみる。そして出て来たのがえっちゃん。
えっちゃんというのは2つ年上の吹奏楽部の同じパートの先輩で、私が小4の時小6だった。小学校の年功なんて単に年が違うだけで普通に友達感覚で、私はのろまで同じ学年の集団に付いていけなかったりして、一つ二つ上の先輩達と一緒にいる事が多かった。それでえっちゃんが卒業するまで交換日記をしたり、手紙を交換したりしてたみたい。正直あんまり覚えてない。覚えてるのはすっごくえっちゃんに憧れていたこと。だって実際は小6だったのに、記憶のえっちゃんは今の私なんかよりずっと大人でずっとかっこいくていつも何かを睨んでいる。えっちゃんはあの頃から何かにつけて反抗的で、顧問にたて付いては悪態をついてばかりで、そんなだったから半ば追い出されるようにして卒業していった。卒業前に一度えっちゃんに遊びに誘われてすごく嬉しかったのに、行くのを許してもらえなかったりした。卒業した後もえっちゃんと手紙の交換は続いていたみたいで、でも手紙には一つも触れていないけどその頃ほんとはえっちゃんはあんまり学校に行ってなくて、体を悪くしたりして、でもお母さん経由ですごく悪い子という評判が付けられていた。それから2年くらい続いた手紙もだんだん減っていって、いつの間にかなくなった。最後に来た手紙は私が卒業する時で、とてつもなく卒業(と「言葉が通じるか定かでない顧問の豚野郎」との別れ、そして「同い年の被害妄想Pさん」との別れ)を祝福してくれて、えっちゃんは相変わらず喧嘩だの夜遊びだのの話を書いている間々に中学校について色々忠告をくれていて、その一つ一つの表現の軽さに体験者の重みを感じて、切なくなった。
私ばっかりが好きだと思っていたのに。